子どもの「困った行動」には、4つの理由しかありません
2026/08/26
スーパーのお菓子売り場で泣き叫ぶ。食卓でわざと物を落とす。宿題の前になると決まってお腹が痛くなる。
こうした行動を前にすると、「わがままだから」「性格だから」と受け取ってしまいがちです。けれど応用行動分析学という考え方に立つと、まったく違う景色が見えてきます。
長野県佐久市で放課後等デイサービスを運営する私たちが、日々の支援で使っている見方をお伝えします。
お菓子売り場で起きていること
順番に並べてみます。
- お菓子売り場に来た
- 泣き叫ぶ
- お菓子が手に入る
この子は、わがままなのではありません。「泣けば手に入る」という学習が、正確に成立しているだけです。
むしろ非常に優秀だとさえ言えます。少ない回数で、確実に効く方法を見つけているのですから。
だとすれば、その子の性格を変えようとしても何も起きません。変えられるのは、行動のあとに起きていることのほうです。
行動の理由は、4つに整理できます
応用行動分析学では、人の行動の目的を大きく4つに分けます。
1. 注目がほしい
見ていてほしい、かまってほしい。ここで大事なのは、叱られることも注目のうちだということです。注目が目的の行動を叱ると、かえって増えます。
2. 何かがほしい
物、活動、順番。お菓子売り場は、たいていこれです。
3. 何かから逃げたい
やりたくないことを避けたい。宿題の前にお腹が痛くなるのは、この形が多いです。
4. 感覚が心地よい
その行動自体が気持ちいい。手をひらひらさせる、爪をかむ、体を揺らす。
日常で困る行動のほとんどは、この4つのどれかに収まります。
同じ行動でも、理由が違えば手も違います
ここが実践でいちばん効くところです。
たとえば、食卓でわざと物を落とす子がいたとします。
- 注目がほしい場合 ── 落としても反応せず、落とさずに座れている時に声をかける
- 逃げたい場合 ── 食事の量や時間そのものを見直す
同じ行動に、正反対の手を打つことになります。
だから最初にやるべきことは、行動をやめさせることではありません。「この子は何がほしくて、これをやっているのか」を見立てることです。
見立てるために、記録を取ります
ついんずくらぶでは、気になる行動について次の3つを記録します。
- その行動の直前に何があったか
- どんな行動だったか
- その直後に何が起きたか
数日分そろうと、パターンが浮かび上がってきます。「お迎えの直前に決まって起きる」「特定の課題の前にだけ出る」といったことが、記録にすると見えてきます。
見立てが立てば、打つ手は自然に決まります。逆に言えば、見立てのないまま対応を変えても、うまくいかないことのほうが多いのです。
ご家庭で試せること
いきなり全部は難しいので、1つだけ選んでみてください。
- 気になる行動が起きたとき、直前と直後をメモに残す
- 叱る回数を減らし、できている時に声をかける回数を増やす
- 「何がほしいのか」を考えてから、対応を決める
3つめが土台です。ここが定まると、家族の中で対応がそろいます。同じ行動に大人がバラバラに反応している状態が、いちばん子どもを混乱させます。
最後に
困った行動は、その子の性格から出てくるものではありません。その子と、まわりの環境との「あいだ」で起きています。
だから、変えられます。
ついんずくらぶでは、応用行動分析学にもとづいて一人ひとりの行動を見立て、ご家庭と同じ方向を向いて支援を組み立てています。お子さんの行動でお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。見学・体験も随時受け付けています。
放課後等デイサービスついんずくらぶ
住所:〒385-0022 長野県佐久市岩村田647
電話番号:0267-74-3210
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